
樹木保全
既存樹木を保全するための考え方
開発・改修工事の際に、既存樹木をどのように保全するかを整理します。
既存の成木は、短期間では再現できない価値を持っています。建設・改修工事を計画する際には、工事そのものの検討と並行して、既存樹木をどのように保全するかを早い段階から整理しておくことが重要です。
既存樹木の確認
工事予定地内・周辺の既存樹木を確認し、保全の対象とするかどうかを整理します。
保全の目的設定
景観、日陰、歴史的価値など、保全する理由を明確にすることで、計画の優先順位が定まります。
工事計画との調整
仮設計画、工事車両の経路、重機の配置などを、既存樹木の位置を踏まえて検討します。
根域保護区域の検討
保護すべき根域の範囲は、樹種・樹齢・土壌条件によって異なり、専門家の評価を踏まえて設定します。
土壌圧縮の防止
工事車両や重機の通行による土壌の圧縮は根の環境に影響するため、通行範囲の制限を検討します。
掘削に関する配慮
保護区域内での掘削が避けられない場合、根を切断しない手法や専門家の立会いを検討します。
保護柵・資材管理・散水
樹木保護柵の設置イメージ(現場条件により仕様は異なります) 
歴史的価値のある樹木の保全イメージ
工事期間中の保全措置
樹木保護柵の設置
保護区域を明確にし、無断での立ち入りや資材の接触を防ぐための柵を設置します。柵の仕様は現場条件によって異なります。
資材保管の制限
保護区域内での建材・重機・車両の保管を避けることで、土壌への負荷を抑えます。
散水に関する配慮
工事に伴い排水環境が変化する場合、樹木への水分供給が不足しないよう配慮が必要です。


工事中・工事後の観察
モニタリングと工事後の確認
工事期間中は、保護区域の状態や樹木の見た目の変化を定期的に観察し、記録することが推奨されます。工事完了後も、一定期間は樹木の状態を継続的に確認し、工事の影響が後から現れていないかを確認します。
保護距離・手法に関する注意根域保護の具体的な距離や手法は、樹種、樹木の状態、敷地条件によって異なり、一律の数値を当てはめることはできません。保護計画の詳細は、必要に応じて樹木医等の専門家の評価を踏まえて設定することを推奨します。